なかなか女性同士でも相談をしづらいデリケートゾーンの悩み、しかも臭いについてとなると、言えない…。

デリケートゾーンは、服や下着の着用でムレが起こりやすい環境が常に付きまといます。


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生理の時は臭いがきつくなるので、いつも以上に気になるし、そこに暑い季節が重なると、自分でも分かるほどになると不安に思うことも多いものです。

・デリケートゾーンが臭い原因とは?
・おすすめの臭い対策

今回は、何とかしたいデリケートゾーンの臭いについて、その原因と対策をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

デリケートゾーンが臭い原因とは?

女性のデリケートゾーンが臭くなる具体的な原因は何か、見ていきましょう。

この記事では7つの原因を挙げてみました。ご覧ください。

石けん(アルカリ性)を使用

人間の肌は弱酸性です。健康な場合のph値は「4.5~6.0」他の肌と違いデリケートゾーンのph値は「4.0~4.5」程度となっています。

デリケートゾーンは弱酸性より酸性度が高い部位、肌というのは、自らの力で弱酸性に保つ機能があります。

しかし、アルカリ性の石けんは洗浄力が強いというメリットはあるけれど、デリケートゾーンに使うと、肌バリアのバランスが崩れてしまいます。

そのため、肌が弱り菌の繁殖で臭いが発生しやすい環境を与えることになります。

臭いを気にして洗いすぎている

場所が場所だけに「臭いがしている」と思ったら、よく洗わなきゃと思ってしまいますよね。

おりものもあったり、排泄をする部位ですし、蒸れたり汗をかくこともあるので「無臭」ではありません。

気にしすぎて洗いすぎてしまうことで、ムダな雑菌を増やしてしまい結果的に臭いの原因になります。

腸内環境の乱れ(下痢・便秘)

腟内に常在する善玉菌(デーデルライン桿菌)は病原菌の侵入を排除する働きと雑菌から守る役割があります。

また、腟内を酸性に保っています。
※乳酸菌の仲間であるデーデルライン桿菌、他にも乳酸菌が腟内にはいます。

下痢をすると悪玉菌で有名な大腸菌や腸内に住んでいる菌が、腟内に入りやすくなり臭いを出すこともあります。

腸内環境が悪くなると、悪玉菌の増加で便秘になり腸内でガスが発生し、便やガスが溜まったままだと腟内にまで臭いが及びます。

婦人科系の病気の疑いがある

オリモノの臭いがトラブルが起こっているサインを出している場合もあります。

生理の加減でホルモンバランスが変化するため、オリモノの量も増減すると共に臭いも変化します。

何の問題もないオリモノは、透明または白っぽく、臭いは酸っぱいニオイがするものです。

カッテージチーズのようにポロポロした形のオリモノ、魚臭いなど、いつもと明らかに違う臭いや形状のオリモノが出たら婦人科の医師の診察を受けてください。

何らかの病気からオリモノが発生源となり、デリケートゾーンが臭くなっている可能性があります。

アンダーヘアを処理

臭いの原因のひとつに、アンダーヘアのお手入れが充分でないことが考えられます。

アンダーヘアが生えていると、毎日の排泄物や月経血が毛に絡まり汚れが付いたままでは、菌の住みかになり菌が増え、臭いがするようになります。

特に生理中の経血は、時間の経過をするごとに酸化して雑菌が繁殖するせいで臭いがきつくなるのです。

ムレや垢が溜まっている

下着や生理用ナプキン、オリモノシートを着けているため、デリケートゾーンは高温多湿の状態です。また、ストッキングは締め付けられて熱がこもりやすくなります。

尿やオリモノの拭き残し、ムレると汗もかきます。尿・垢・オリモノ・経血を栄養源に雑菌が増殖します。

栄養源があると、臭いが発生しやすく、きつい臭いになることもあります。

次に垢(恥垢)がたまっているせいで、臭いがしているかもしれません。

お風呂に入った時に、溝の部分(大陰唇と小陰唇の間)を洗っていない場合、だんだん汚れが溜まり、臭いの原因になってしまいます。

ストレスや疲れ

ストレスを感じるとデリケートゾーンにあるアポクリン汗腺が活発になり、雑菌とアポクリン汗腺の分泌物質が混ざり合うと、クサイ臭いを放ちます。

日常で受けるストレスは、免疫力の低下も起こすため、同時に膣内の環境も悪化して臭いがする原因になります。

おすすめの臭い対策

気になる臭いを消す対策があるので、取り入れられるものから試してみてくださいね。

日常で気をつけることや、いかに雑菌を増加させないようにする方法をご紹介します。

善玉菌を増やす

オリモノの成分のほとんどが「乳酸菌」からできていて、腟内を酸性に保つために善玉菌(デーデルライン桿菌)が乳酸を作り出し、雑菌から守られています。

乳酸菌が減るのと比例して悪玉菌が増えていきます。

女性ホルモンの関係で乳酸菌が不足傾向にあるため、悪玉菌を抑制するために、善玉菌を増やすことが臭いを減らすことに繋がります。

ヨーグルト(ヨーグルト飲料)、手軽に飲める乳酸菌のサプリを摂取するといいですよ。

清潔に保つ

基本的に、「清潔に保つ」これが1番大事なこと、デリケートゾーンは毎日お風呂に入って洗うことです。

体調が悪くてお風呂に入れない時は、デリケートゾーン専用のウエットティッシュで拭き取るだけでもokです。

スプレーで吹きかけるタイプの臭い対策商品もあります。

ただし洗い過ぎてしまうと、良い菌まで殺してしまい、逆に雑菌がはびこる原因となってしまいますので、その点は注意が必要です。

ナプキンはこまめに交換する

生理中ナプキンの臭い対策として、少しでもムレや雑菌の増殖を防ぐために、2~3時間おきにナプキンを新しいものに交換するのが理想的です。

量が少ないと、「替えるのどうしようかな」とためらうこともあるかもしれませんが、経血量に関係なく替える習慣をつけましょう。

臭いを抑えられるナプキンがあったり、香りつきのタイプのナプキンも販売されています。

完全に経血の臭いを取りのぞくことは難しいけれど、交換時にイヤな臭いがしにくい工夫がされています。

アンダーヘア処理

臭いの対策にアンダーヘアをカットするか、もしくは脱毛をしておくと、臭いの原因になるムレや雑菌の繁殖を抑える効果があります。

カットをする場合は、毛量を減らしたり、短く揃えるだけでも大丈夫ですよ。

短くなった分、ムレによる臭い、オリモノや経血が付きににくくなります。

通気性のいい下着を身につける

ホルモンバランスで生理前、肌の調子が敏感になったりすると、ケアの仕方を変えるように、
肌に直接触れる下着も肌に合わせて素材を変えてみると快適になります。

コットン素材(植物繊維)100%の下着は通気性が抜群、シルク(天然繊維)、どちらの素材も吸収性・保湿性に優れていて、肌に優しいです。

オーガニックコットンの生理用ナプキンやオリモノシートは、ムレにくく、臭いを軽減できます。

布ナプキンを使う方法もありますよ。洗う手間がありますが、繰り返し使えて、通気性もよく肌への負担も少ないです。

また、通気性の機能があるストッキング・タイツを選ぶようにしましょう。

洗浄力の弱い石鹸を選ぶ

デリケートゾーンは、お湯洗いだけでも問題ないと言われていますが、石けんを使ってないと洗った気がしないという方は、デリケートゾーン専用のソープがおすすめです。

顔を洗う時には専用の洗顔料があるように、デリケートゾーンも専用のソープを使う方が肌に合っています。

弱酸性のソープやベビーソープ、アミノ酸系の低刺激タイプのソープなどは、敏感なデリケートゾーンに向いています。

ここで注意したいことは、デリケートゾーンに優しいソープとはいえ、毎日のように腟内までは洗わない方がいいです。

膣は自浄作用のあるため、中を洗いすぎると常在菌がいなくなってしまい臭いの原因になるので、気をつけましょう。

デリケートゾーンは優しく洗う

ゴシゴシ洗いは厳禁!ナイロンタオルなど使わずに、指の腹と泡立てた泡だけで、丁寧に洗います。

デリケートゾーンの汚れはシャワーを流したりしても、溝にある垢(恥垢))は落ちにくいため、細かい部分は爪を立てずに、なでるように洗うのがポイントです。

粘膜に近い場所は傷もつきやすく、乾燥もしやすいため、泡を流す時は「ぬるま湯」の設定にして、すすぎ残しがないように気をつけましょう。

まとめ

誰でも体調の変化でデリケートゾーンの臭いが強くなることはあります。

臭いがする原因に、腸内環境やストレス、洗いすぎ、使っている石鹸の洗浄力が強すぎたりがありますが、共通するのは雑菌が増殖することで引き起こしています。

デリケートゾーン専用のアイテムを使ったり、清潔に心がけるだけで、ほとんどの場合気になる臭いは改善が見込めます。

通気性のいい下着や生理時のナプキンをこまめに替えるなどして、毎日の汚れを落として臭いを撃退しすると快適に過ごせます。

ただし、オリモノの異常、デリケートゾーン専用のアイテムを使っても、状態がよくならない場合、病気が隠れていることがあるので婦人科を受診しましょう。

 

 


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